グラフ
創造性と自発性をのばす—上智大学付属うめだ子供の家
檜垣 日出男
pp.2-8
発行日 1968年10月10日
Published Date 1968/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204281
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自営業,手内職者の多い東京の下町,足立区梅田町にある「上智大学付属うめだ子供の家」は,幼稚園ではない。1歳〜3歳,3歳〜6歳までの子供たち122名の保育所である。内職,日雇い,共働きの多い,福祉事務所の紹介で入る子供たちが大半,そ置率も高い。幼稚園は文部省,保育所は厚生省の所管,となっている今の日本の現状では,同年齢の子供たちを扱いながら,保育所は,収容,保護するもので,教材費も,十分予算化されていない。この保育所はそうした欠点を上智大学の援助によりカバーし,イタリアのマリア・モンテッソーリの精神に基いた自由時間を重視した創意性のある教育を行なっている。(この教育の一端は,7月号で小坂英世先生が,紹介された。)
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