救急診療
自発性気胸
三上 次郎
1
1国立東京第一病院内科
pp.1318-1319
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202883
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原因
自発性気胸とは特別外部より刺創その他の刺激を与えることなく.胸腔内に空気の貯溜する疾患で,昔時はその80%まで肺結核に付随して起こるといわれていたが,最近は非結核性,特に胸膜表面に近いブラ・ブレブ(嚢胞)の破壊によるといわれている.これらブラ・ブレブの多くは先天的なもので,年齢的にも青年に多く,男性が女性に比し多い.しかし時に老人の肺気腫,慢性気管支炎,気管支拡張などに合併して起こることがあるが,このような場合には重症型が多いので注意を要する.
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