特集 事業所の健康管理
保健婦の悩みとねがい
地域活動ができない
須藤 清子
1
1出版健康保険組合
pp.25
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204262
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私は,北海道の大自然の中で生まれ,育ち,学び,そして保健所に1年,市役所に3年保健婦として勤めました。結婚後すぐに主人の転勤とともに,人,車の渦,排気ガス,煤煙にむせかえる東京に移住してきました。一時家事に専念していましたが,東京でも保健婦不足と聞き,家庭でじっとしていられなくなり,現在の出版健康保険組合に籍を置くことになりました。
この組合の構成は,700余の出版会社よりなり,被保険者数は約3万9千人,家族を含めると7万6千人余の大世帯の総合健保です。この組合で保健婦を雇うのは始めてなのに,雇われた方も事業所保健婦としては全くの素人でした。最初はどうなるかと危惧しましたが,理事者側と打ち合わせ,乳幼児,妊産婦の家庭訪問を手始めに行なうことにし,42年6月より活動を開始しました。私たちは,井の中の蛙的に行動してきましたが,健保連事業所保健婦連絡協議会等に出席し,現在の事業所保健婦の活動内容を知りました。
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