特集 救急医療をさぐる
東京女子医科大学の試み
心臓救急車とCCU—設置理由とその普及実状および今後
榊原 仟
1
,
林 久恵
2
1東京女子医大心臓血圧研究所
2東京女子医大
pp.34-35
発行日 1968年7月10日
Published Date 1968/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204223
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心筋硬塞をおこして,入院した後に死亡する人の70%までが,発症後1週間以内に死亡している。しかも50%までは第1日目に死亡する。死因の半数は不整脈による。不整脈の中で,たとえば心室細動の如きは,心蘇生術で助けることができるようになった。しかし3分30秒以内に蘇生術をやらないと助からない。
心筋硬塞による死亡率を減らすためには,できるだけ早く蘇生術を行なわねばならぬ。しかも万一不整脈の状態が起ったら,少しでも早く処置できるように,車の中に蘇生術に必要なあらゆるものが用意してある。いわば動く病院のようなものである。
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