特集 これからの保健所と保健婦
Ⅱ保健所に望む
市町村・国保保健婦の立場から
積極的なアト押しを
大竹 伺江子
1
1群馬県利根郡片品村役場
pp.57
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204145
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国保保健婦として勤務してから早や2年を経過しようとしているところであるが,これで良いのか,とふり返ってみる時間もないままに日が過ぎていこうとしています。
現在でこそ42キロ離れた町へ1日に何回でも好きな時にバスが出て比較的便利になったとは言え,長野,福島,新潟,栃木に接する山の中で,人口7,500人,面積390平方キロもあり少し雪が降り続くとバスが欠行してしまうようなこともある。ここでかけ出しの私たちが保健婦としてやっていくのは大いに不安でした。私どもの勤務場所である村役場は以前から保健婦が永続したことがなく,私達が勤務した時も,前任者が10ヶ月前に辞めたままで空白となっていた所でした。そんなわけで,自分達の思うような仕事ができる反面? 統計一つとるにしても,みんな新規にやりなをさなくてはならず,最初馴れない頃は全く,気骨の折れる仕事だと思いました。
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