グラフ
母と子の救急指導—PTAを活用した保健婦活動
岡本 晃一
pp.2-8
発行日 1968年1月10日
Published Date 1968/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204090
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最近の保健婦活動の進展の度合いは,組織づくりの上手・下手にかかっているともいわれる。また自主性にゆだねることのできる組織の存在が,どんなにか,保健婦にとって,得がたいものであるかもいうまでもない。ひとつの手段として,PTAの利用がある。しかし,行政のわくのなかで,これは,思うよりやすくはない。大都市のなかで,この困難に挑戦したのが東京都立梅ケ丘保健所である。
同じ世田谷区にある区立池之上小学校養護教諭を通じて,4回にわたって,「子どもの救急処置」の指導を行なった。会場の準備,パンフレット作成,配布,呼びかけ,これらいっさいは,PTA自から行ない,保健婦たちは,講師として出向くのみ、毎回20人を越すお母さんたちも,とかく影のうすい大都市の保健所の存在価値を改めて知る良い機会ともなったと異口同音に語っていた。
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