特集 母と子をまもる保健婦
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母と子をまもる保健婦
所沢 綾子
1
1編集部
pp.6
発行日 1959年5月10日
Published Date 1959/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201851
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「公衆衛生の重点は母子衛生にある」とは,はやくから瀬木三雄先生がとなえておられたところである.
けれど日本の公衆衛生は今まで,そして今も結核を中心として進められて来た.それは日本に結核が多かつたことと,結核が貧困と結びついて大きな社会問題になつていた以上当然であつた.だが化学療法その他医学の進歩と早期発見によつて結核の問題は大変明るい見通しのついた今日.公衆衛生の目標が,明日の社会の原動力である母子の問題に移行していくことも当然であろう.
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