連載 キャンパス便り
—大阪赤十字助産婦学校—赤十字の理想のもとに
茶園 由美
pp.58
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204554
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伝統の精神に新進の気風
私たちの学校の前身は大正10年に開かれ,新制度の学校としては昭和33年より発足して,現在の私たちが16回生にあたります。赤十字の名の下に古い歴史と伝統に,新進の気風をとり入れたユニークな学校です。
灰色の大阪の街のなかに緑の樹木があふれた広々とした大阪赤十字病院があります。昭和初期建築の古めかしい病院と蔦のからまる寮,その寮の中に私たちの学校はあるのです。病院のなかでも最も由緒ある「石の間」が教室なのですが,病院全体からみるとずいぶんとちっぽけな存在のように感じます。それというのも大型寮に住む看護婦や,看護学生にくらべ,現在数が8名というためだとも思われるのです。しかし来年度は学校,寮ともに新築されますので永年の願望である定員15名が満たされることを願っています。
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