研究・報告
福井県下一純農村における—健康世帯と非健康世帯の生活環境調査成績
宮本 久子
1
,
前川 泱子
2
,
中野 トシノ
1
,
中村 鈴子
1
1福井県金津保健所
2福井県芦原町役場
pp.68-71
発行日 1965年11月10日
Published Date 1965/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203510
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まえがき
地域の健康管理において保健婦が保健指導の重責をになっていることはいうまでもないが,具体的な保健指導の内容となると,科学的に有効性の証明されているものが案外に少なく,指導の医師によって方針が違うということもあって,私たちが判断に迷う場合が少なくない.
もともと保健指導には個人に対するもの,家庭に対するもの,および地域全体に共通して考えられるものの三者がありうるわけであるが,その中心になるのはやはり家庭ではないかと思う.なぜならば個人といっても結局はその家庭の生活環境や生活条件に左右されているわけであるし,また地域全体の問題は家庭という社会構成単位に集約されているからである.
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