特集 医療制度と教育
保健婦教育の展望
セミ・プロのレベルにある保健婦をプロにするには
小倉 学
1
1茨城大学・教育学部
pp.54-57
発行日 1965年4月10日
Published Date 1965/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203378
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はじめに
医療関係者の教育について,とくに看護制度,地域医師のあり方などを中心に書けという編集部の注文である.しかし,筆者の現在の専攻は,学校保健である.学校保健は公衆衛生の1分野としても位置づけられるが,本来は教育学および教育活動の1分野である.
そこで,この問題に本格的な検討を加えて書く立場にもないし資料もほとんど持ち合わせていない.持っているのはこの5,6年,2県の保健婦教育の1部や事例研究会などに関係してきた経験にもとづく所感である.もう1つは,この3年間養護教員養成課程を兼担して,看護学院で3年間の教育を受けてきた学生に1年コースの専門教育をしてきた経験である.この場合も看護制度や看護教育について,考えさせられる問題が少なくない.
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