学生ノート
あなたたちは変わっている
佐藤 恭子
1
1宮城県立公衆衛生看護学校
pp.46
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203206
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学校,病院がつづいている看護学校3年間の寮生活から離れ,1時間近くもぎゅうぎゅう詰め込まれながらの通学時間ではあるが,電車の窓から新緑あざやかな西公園前を通るたびに,生き生きとした生命の躍動を感じ,私にとってはこのうえもなく楽しい朝と夕方の散歩(電歩?)である.十和田湖や鳴子峡などの美しい名所をいくつか訪れたが,そこは他の土地であるためか,あるいはあまり美し過ぎて現実としての実感が薄く,かえって自分が長く住んでいる土地の平凡な美しさの中に毎日わずかな変化をみつけ,愛着をもって感じることができ,どこの景色よりも私にとって美しく思われ,なごやかな心にしてくれる.
これらの新鮮さに劣らず,わがクラスもファイトに満ちあふれている.休み時間には,そのエネルギーが卓球やベランダで日光浴しながらのおしゃべりに向けられる.
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