特集 救急処置
クラビア
救急用器材
自衛隊中央病院
pp.2-8
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203170
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救急という事態に対応できるためには,組織(Organizatlon),よく訓練された人(well trained person),および必要にして十分な器材(equipment)が整えられなければならない.そのうちでも,近代医学に順応した"救急処置"ということを念頭において種々な救急用器材を開発してゆくことは,きわめてたいせつなことである.それには,事故や災害の現場でただちに役にたつもの,救急車の中など輸送の途中でぜひ必要なもの,さらには,病院の救急室で設備していなければならない器材と,それぞれの段階において環境と必要性,人に応じた器材を整えておくようにしたいものである,病院で行なっている医療を,そのまま推進して現場で施すという考えかたが正しいとはかぎらないことを認識する必要があろう.現場では,また輸送の途中では,とりあえず病状や傷害の進展をストップさせるだけの,しかも簡便な器材が望ましいのである.
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