Medical Hi-lite
オウム病
北山 徹
1
1関東逓信病院小児科
pp.50-51
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203160
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オウム病の病原について
オウム病はもともとトリの病気でヒトはたまたまこれにかかるにすぎない.病原はMiyagawanella属に含まれる大型ウイルスで(300〜400mμ)普通の顕微鏡でみることができる.また抗生物質が有効で発育鶏卵卵黄嚢内でもよく増殖するなどリケッチアに類似しているが,感染組織の塗抹染色標本をみると特有な基本小体を多数認め,その他ウイルスに特有な他の性質も多くもっている.同じ属に含まれる類似ウイルスとしては鼠蹊リンパ肉芽腫(第4性病),トラコーマなどがある.
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