今月の主題 マイコプラズマ症,クラミジア症の診断
技術解説
オウム病の検査法
田波 洋
1
1群馬大学中検
pp.377-382
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911204
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抗生物質が開発される以前はオウム病は死亡率の高い危険な伝染病であったが,抗生物質(特にテトラサイクリン系)が開発された後,死亡率は激減し,軽い異型肺炎の一つとみなされ危険な伝染病という印象は薄れる傾向にあった.
ところが,数年前から輸入家禽から感染した患者で死亡例が多発し,改めて本疾患を見直さねばならない状況が生まれている1,2).一方,関連疾患であるトラコーマ・クラミジアによるヒトの生殖器感染症も潜行的に流行している兆しがある.
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