特集 活動評価
保健指導をどう評価するか—量より質への検討を
樋口 治子
1
1北海道当別保健所
pp.11-17
発行日 1964年3月10日
Published Date 1964/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203054
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はじめに
毎日の仕事をより合理的に,より効果的なものにするよう,私たちはけんめいな努力を惜しみなく注ぎ込んでおります.しかし,その努力と苦労の跡は,個人の立場ではたいへんりっぱなものであっても,それが公衆衛生的広い観点に立って評価されるときに,はたして効果的なものであるかどうかについては,はなはだ疑問が多いところだと思います.そこで,仕事を効果的に推進することはどのようなものであるかを考えてみるとき,こまかい技術的な面でのいろいろな考え方はみなさまが,それぞれの地域性に応じたりっぱな検討が加えられておられるところですので,特にこの欄においては省略させていただき,技術的な解決策以前の問題,いわばその根底に流れる大きな背景について,私どもがつね日ごろ問題としてとり上げている数項目について,再検討を加えてみたいと思います.
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