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保健婦の再教育を—富山県で来年4月から
pp.61
発行日 1963年10月10日
Published Date 1963/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202955
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富山県厚生部は新しく保健婦の再教育実施の検討を始めている.再教育は中央の新しい動きを取り入れるいっぽう,地方の特殊性をかみ合わせ,保健婦活動に幅をもたせるとともに,業務執行を円滑化することによって定員不足からくる弊害を少しでも補うのが目的.来年4月から実施したい考えで,同じころ富山市赤江,県立中央病院付近に新たに県保健婦養成所が設けられる予定であり,この二つの政策の実現に大きな期待がかけられている.
厚生部の調べによると現在活躍している保健婦は保健所50人,市町村118人,事業所7人の計185人である.法律では富山県の人口1,032,000人(37年度末)から換算して294人が必要とされ,109人の不足.この定員不足に加え厚生省からの指令や地元民の保健婦活動の要望もあって労働過重になりがちであるため,これらの指令や要望,県の保健行政方針を調整し,最小の努力で最大の効果をあげねばならないと痛感されている.
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