研究・報告
宮城県公衆衛生看護学校卒業生の実態
西沢 晴代
1
1東北大学教育学部大学院修士課程
pp.57-62
発行日 1963年7月10日
Published Date 1963/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202882
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.応答者について
同校同窓会名薄に記載されている方(210名)のうち,職場名明記の方179名に対して,調査票を発送し,143名の応答を得た.応答者の年齢分布,および未既婚別に集計されたものが第1表である.就職後3年目ごろから結婚する方が増え28歳で54.5%の結婚率を示している.なお既婚者92人中,子供のいる方が33人で35.9%に達しており,公衆衛生看護学校卒業生の特長の一つは子供を育てながら勤続している方,共稼ぎの方が多いことであろう.つぎに応答者を勤務先別,居住地別に集計すると第2表になる.宮城県外では,養護教諭の占める割合が多いが,官城県内では,保健婦が圧倒的に多い.このように,公衆衛生看護学校卒業生の勤務先はいろいろであるが,この報告においては,主に保健婦についてピックアップし,比較対象として養護教諭を選ぶ.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.