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特集 今日の家族計画
優生保護に関する諸問題—優生保護実態調査の検討
吉川 武彦
1,2
1厚生省公衆衛生局精神衛生課
2国立精神衛生研究所
pp.31-34
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204026
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- Abstract 文献概要
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I.はじめに
大正の中頃にはじまったわが国の産児調節運動は生活改良という労働運動の色彩が強く,当時の社会主義者がこの担い手であった。しかし,満州事変以後の「産めよ,ふやせよ」の政策推進により,この運動は事実上消滅し,終戦を迎えたといえる。
戦後の日本は混乱と窮乏の中にあり,食糧難と生活苦にあえいでいた。このような窮迫した状況下にあって,妊娠,出産は母体の問題のみならず出生児の育児の問題にも深くつながる深刻な問題であった。さらに,社会不安に伴い暴行,脅迫などによる妊娠の増加の問題は,たんに堕胎罪で罰することですまされる問題ではなかったといえる。

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