実態をさぐる
母子保健の実態(Ⅱ)—43年度実態調査から
pp.62-63
発行日 1969年9月10日
Published Date 1969/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204502
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妊産婦の栄養
妊娠してから副食に気をつかうようになったと答える者の割合は,妊産婦とも約50%弱であり,牛乳の摂取状況は約70%となっている。このうち,牛乳を妊娠してからのみはじめたとするものが,妊婦で約30%,産婦で24%となっており,ふだんから栄養摂取に気をつかっている人が比較的少ないようである。
これを世帯の経済状況でみると,表1のようになる。この結果は当然のことながら高所得のものほど,牛乳の摂取状況はよい。しかし低所得の場合でも,妊娠してから牛乳をのむようになった人の増加割合はかなり高い。しかし絶対数では飲用者は非課税世帯では,1/3にも達していない点は,大きな問題であろう。
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