研究報告
新生児のアフター・ケアと斜頸の問題
中山 喜代子
1
,
井上 貞子
1
,
安宅 愛子
1
1石井記念愛染園附属愛染橋健康相談所
pp.65-66
発行日 1963年2月10日
Published Date 1963/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202761
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はじめに
近年,母親の育児に対する関心が非常に高まつてきたことは,乳幼児の体位の向上や公衆衛生機関の利用ぶりにもその一端をみることができます.育児相談や保健指導においてとりあげられる問題は多種多様でありますが,昨今は栄養状態の改善,伝染性疾患の減少などにともない先天性股関節脱臼,筋性斜頸,内反足などの整形外科的疾患が,将来長く精神面にも影響を及ぼすことからも,とくにクローズ・アップされてきているように思われます.
私共は今回,当愛染園附属愛染橋病院(以下当院と略す)における過去1年間の出生児について,斜頸に関する二,三の調査を行ないましたのでここに報告し,併せて私共の実施しているその対策面について触れてみたいと思います.
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