特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
頭・筋骨格
16 斜頸
-「首が傾いているようだ」「自然に治るのか」など
平良 勝章
1
1埼玉県立小児医療センター整形外科
pp.1280-1283
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003248
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ここがポイント
☑乳幼児期健診で指摘される斜頸は筋性が最も頻度が高く,自然治癒の可能性が高いため過度に心配しない.
☑適切な診断と対応により,多くの場合で良好な経過をたどる.保護者には早期発見と適切な医療機関への受診が重要であることを伝える.
☑マッサージや矯正は効果がないため避ける.
☑医師の指示に従い,必要に応じて頸椎カラーなどの装具を使用することもある.
☑幼児期の斜頸が2週間以上続く場合は再度医師に相談する.多くの場合,1週間程度で改善するが,2週間以上症状が続く場合は環軸椎回旋位固定という深刻な状態を防ぐために重要である.
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