特集 個別指導と集団指導
個別指導事例
大切な保健婦と母親の親近関係—未熟児の個別指導をよんで
平井 信義
1
1お茶の水女子大学
pp.31-34
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202668
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乳幼児の個人指導を行なうに当つて,最も大切な要素は,指導者と指導を受ける者との間の人間関係でありましよう.保健婦と子どもの母親との間に,親近関係(rapport)が成立しなくては,じゆうぶんな指導を行なうことができません.このケースにおいては,親近関係がなかなか成立しなかつた点で,保健婦が苦心もし,時には焦立つ思いをしたことと思います.あるいは,最後まで親近関係がつき難かつたのではないか--とも思われるのです.
では,何故に親近関係が成立し難かつたのか,今後において親近関係を成立させるにはどのようにしたらよいかを,このケースに即して考え合つてみたいと思います.
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