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この研究をよんで
木下 正一
1
1賛育会病院
pp.47
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202423
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羊水の溷濁は,異常分娩の大事な一徴候であり,胎児仮死,死産を警告する症状として重視されている.著者らは,この点に著眼して,自分たちの取扱つた7500例の分娩について調査を企て,統計的に観察した成績を報告せられたのであつた.
掲げられた図表から見ると,この7500例の分娩は,妊娠第36週から43週の間に起つた分娩で,新生児の生下児体重は大多数が2kg〜3.5kg程度のものであつたことがわかるが,この種の報告をする際には,記述の最初に,観察対象に関してこういう点を要点だけでよいが,あらかじめ明記しておくのがよいと思う.
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