研究
「釜石市源太沢」共同計画モデル地区
佐藤 澄子
1
,
平野 タイ
2
1釜石市役所保険課
2釜石保健所
pp.57-59
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202414
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<釜石市の概況>
昭和30年市町村合併によつて,1市4村,面積442,80平方km,人口88.835,世帯数18,543になつた岩手県釜石市は,一方が太平洋に面し,三方を山に囲まれた山峡に発達した工場街ですがその中には,鉱山労働者街,商店街,漁業部落,農山部落,また船舶会社などがあり,いつて見れば国際的街でもあります.
従つて,ここで生活する人びとも全国から集まつてきていて,東北の殖民地的な所でもあります.市政の重点施策の中に,環境衛生思想の普及向上がうたわれ,住みよい郷土建設推進の中にあつて,衛生状態は,年を追つて良好になり,市民の死亡数も減少しつつありますものの,その中にあつて保健婦活動を省みますとき,必ずしも万全だつたとはいわれませんし,おのおのの保健婦もその業務の壁に突き当たつては,はね返つていたように思われます.
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