特集 精神衛生
座談会
保健婦のための精神衞生
伊藤 貞男
1
,
樋口 幸吉
2
,
小林 富美栄
3
,
村田 宏雄
,
小宮山 新一
4
,
森兼 ヨシミ
5
,
佐竹 さた
6
1人事院総務局研修課
2中野刑務所医務部
3厚生省医事課
4川崎高津保健所
5徳島市役所
6兵庫県西脇保健所
pp.34-47
発行日 1958年5月10日
Published Date 1958/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201635
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保健婦は複雑な職場の中にいる
小林 保健婦のための精神衛生というようなことで今日はここにいらつしやいます2人の保健婦さんから,いろいろと困つていらつしやるようなお話を伺つて,それぞれ御専門の先生方から問題を解く鍵を授けて頂こうということでお話を進めさせて頂きたいと思います.私は生まれて初めて司会という仕事をいたしますので大変不慣でございます.うまく座談会が終りますように一生懸命祈りながら出て来たのでございます.
保健婦の職場と申しますと,保健所,市町村,国民健康保険団体,工場,学校とかいろいろの場所がございます.どの場所で働いておりましても,保健婦というもの以外に例えばお医者さんであるとか,或は事務の方達,又は他の専門の方,例えば栄養士,医療社会事業の方とか,いろいろの職種の方達と一緒になつて仕事をします関係上,大変複雑な職場の状態だということが言えると思います.従つて仕事がなかなか運び難いと考えられます.その中でもいろいろとやり難い問題がございますが例えば人と人との接触がうまく行かなかつたりするようなこともございますし,又自分達自身が専門の問題にっきまして知識が足りないというようなことから,仕事が運び難いというような場合もございます.
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