特集 慢性疾患—明日の公衆衛生のために
貧血の種類
中尾 喜久
1
1東大
pp.136-137
発行日 1956年5月10日
Published Date 1956/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201195
- 有料閲覧
- 文献概要
一般に貧血はその臨床像殊に血液所見及び病因等を綜合的に考察して分類されるのが妥当であり,かつ臨床的に便利でもある.
急性失血性貧血 多量な出血の直後には血液量が減少し,次いで組織液が流血中に入つて単位容積中の血球数は減少する.正色素性貧血を来す.斯る貧血は比較的短期間に恢復するが,出血が繰返され,鉄の補給が不十分であれば鉄欠乏状態に陥いる.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.