検査データを考える
貧血—種類と見分けかた
廣重 幸雄
1
1廣重内科
pp.1095-1099
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902197
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血液は赤血球,白血球,血小板の3つの細胞成分と,水分である血漿から成り立っている.
貧血とは赤血球数の減少だけでなく,赤血球中に存在する色素蛋白であるヘモグロビン(Hb,血色素),血液中に占める赤血球の容積を表すヘマトクリット(Ht)のいずれか1つ以上減少した状態と定義される.赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリットの正常値は,報告者によって若干の相違が認められているが,1つのガイドラインとして,ヘモグロビン値で,日本人成人男子13.0g/dl,成人女子11.5g/dl以下を貧血と考えてよい1).
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