特集 慢性疾患—明日の公衆衛生のために
共同研究
保健婦の慢性疾患の生活指導を語る
日野原 重明
1
,
曾田 長宗
2
,
尾村 偉久
3
,
松下 和子
4
,
大塚 みよ
4
,
救仁郷 ヨシエ
5
1聖ルカ国際病院内科
2厚生省医務局
3厚生省医務局国立病院課
4聖ルカ国際病院保健指導課
5中野保健所医療社会事業
pp.24-43
発行日 1956年5月10日
Published Date 1956/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201168
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日野原 今から"慢性疾患の生活指導"というテーマで皆様にお話願眠たいと思います.最近慢性疾患という問題が保健婦の間の非常に重要な関心を持たれる問題とされております.急性の病気はだんだん退治されてくる.殊に伝染性の病気は化学療法その他で退治されておりますが,化学療法でもなかなか治り難い病気の中に,慢性病が沢山あります.それからだんだん日本人の寿命も伸びて行くので,私達が慢性病に触れる機会が非常に多くなつて来たのではないかと思われます.これ等の慢性病を取扱う場合に,それをどうして予防するか,或は早期に発見するか,発見したものをどうして治療するか,やつと治つて来た者をどういうやり方で復帰させるか,こういう風に慢性の病気の患者の対策面にいろんな問題があると思います.現在の日本の現状から尾村先生どうでしようか.慢性病の予防,早期発見というものがどの程度になされているでしようか.
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