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FAO/WHO主催の衛生教育・栄養教育セミナーに出席して
宮坂 忠夫
pp.46-49
発行日 1956年3月10日
Published Date 1956/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201140
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昨年10月10日から約4週間,フイリツピンのバギオ市という避暑地で,FAOとWHOの共催のもとに,衛生教育・栄養教育セミナーという一種の講習会が開催されました.その目的は,参加各国の間で衛生教育と栄養教育に関する情報を交換し,新しい衛生教育についての考え方,方法と技術などを研究して,各国の衛生教育の水準をあげるのに役立たせることにありました.「衛生教育・栄養教育セミナー」といわれたのは,主催にFAOが加つて居り,衛生教育の内容を栄養のことがらにしぼつてあつたからです.いいかえると,なるほど栄養教育をとりあげたけれども,衛生教育を大へん広く解釈して,どんな内容についての教育をするにせよ,考え方,方法,技術には共通点があるということが根底にあつたわけです.
さてこのセミナーに日本からは,東大の勝沼助教授,厚生省栄養課の岩田技官,農林省生活改善課矢口技官に私を加えて計4名が出席しましたが,以下その概略を御報告致しましよう.
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