母子慰安実技講座
楽しく朗かに
粟津 実
1
1児童文化財研究所
pp.37-39
発行日 1955年5月10日
Published Date 1955/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200950
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
変な講題だと思われるかもしれないが,誰もが『楽しく朗かに』していれば,病気にはかかりにくくなるたとえかかつても早くなおる.楽しく朗かであることが保健の第一条件とあれば,これを自分のものにすることが,保健婦諸姉の必須課程であらねばならない.故に母子慰安実技講座を講述するにあたつて,その講題にあえてこの言葉をかかげたのである.本号より連載で母子に対する慰安実技を講ずることになつたが姉妹誌『看護学雑誌』の『病床児慰安実技講座』同様数コース(童話,童謡,装飾,玩具,工作,ゲーム)等に分けて講述する心算であるから『看護学雑誌』と併読して下されば至極結構だと思う.
大黒さんやサンタクロースには,誰もが好感を持つ,人気がある.それは2人とも袋を持つているからだと思う.空の袋ではなくて充実した袋を背負つているからだ.袋の中身は人々の喜ぶモノであつて,大黒さんもサンタの小父さんも,その福を惜しげもなくバラマクところに人気が集る.
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.