楽しく朗かに（6）

　10月号に「地蔵盆」の話は変に思われるかとも考えたが，執筆中の私の現在は8月1日でお盆はまだまだ先である．其処で講題からいつても，また保健婦として，児童福祉の指導面から考えても，この方面のお勉強は必要と存じて茲にこれを取上げた次第である．諸姉は看護婦と違つて，民間行事にタツチされる深度が一層深いと思う．

　京都では，京都市地蔵盆連盟というのがあつて，全市のこの催しの世話をしている．紙芝居，人形芝居，幻燈映画は勿論，童話腹話術，奇術ゲーム等々，子供の喜びそうな催しの達人を傘下に集めて，申込によつて自由自在に派遣している．私も講師として曉天講座に出てリーダーの指導にあたつたり，500人位の人々を公園に集めて盆踊の講習会を開いている．本年は「地蔵盆の子供の遊ばせ方」を2日に渡つて講義することになつている。内容は工作や楽しいゲーム盆踊などを話すのである．其処で今回新しく取上げた催物をかかげて諸姉の御参考に供したいと思うが，地蔵さまに関する知識も念のためにチヨツピリ始めに書添えておく．