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公衆衛生の動き
pp.40-41
発行日 1955年4月10日
Published Date 1955/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200936
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(1)
選挙の結果民主党が第一党となつて政権を引続き担当することとなつた.第1党と云つても勿論過半数に達したわけではないので,民主党政府の下でそれ程強い政治が行われることを期待することはできないが,選挙に際しての民主堂の公約が,一に住宅問題,二に公衆衞生をも含めた拡い意味での社会保障制度であつたことから考えて,或程度衞生行政の進展がみられるかも知れない.
衞生行政には,結核対策の強化,人口問題の解決,ヒロポン対策を中心とした精神衞生の普及,赤痢対策の推進,環境衛生施設の改善など幾多の重要問題が山積しているが,新内閣の下でこれ等の事業に必要な予算がどの程度認められるかが,民主覚の衞生行政に対する熱意のバロメーターとなることは明らかである.
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