講座
明日,否今日の役に立つ統計とは?—統計の生きた使い方(その4)
平山 雄
1
1公衆衛生院疫学部
pp.28-33
発行日 1954年10月10日
Published Date 1954/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200820
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第3例家庭訪問記録の統計的整理(続)
前同には,結核患者の家庭訪問記録の統計的処理を取上げて,その基礎的な素養として,所謂人年法(Person-year method)について研究した.そして,急性伝染病の場合は,家族内感染の程度を表示するのに,家庭内二次罹患峯(Secondary attack rate)があるが,慢性伝染病の場合は,それに相当する示標として,対観察人年発生率(incidence rate per 100 observed person years)があることを述べた.自分から実例を求めて,実際に統計を作つて見ないと,仲々理解しがたいと思うが,一度身につけたら,視野がきわめて広くなるのであるから,充分研究したいものである.
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