講座
親しみのある胎動感を以て統計は必ず貴女の体内に生き始める—統計の生きた使い方(その6)
平山 雄
pp.50-54
発行日 1954年12月10日
Published Date 1954/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200866
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今回は,統計を眞にマスターしたいと志す人の爲に,或いは身近かな必要から何か統計的な調査をしようとする人々のために,その計画の立て方,実施に当つての諸注意などを迷べて見たいと思う.自分の関係している学校や保育園に伝染病例えばジフテリアが集団発生したという場合には,疫学調査の必要性が生れて来る.自分の管内では乳兒死亡率が異常に高い,一体何故だろうか.その原因調査をしようという場合もあろう.又,日常当然のように行つている栄養指導とか,予防注射は,本当に効いているだろうか.それを確めて見たい.という場合もあろう.皆さんの立場でも,何らかの調査は,時にふれ行うことになるものである.さて,そのような時,健全な常識と結合した統計学的栄養が是非必要となつて来る.そのわけをここでお話ししたいのである.
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