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公衆衞生の動き
pp.54-55
発行日 1954年2月10日
Published Date 1954/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200687
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1 この難誌の出る頃にはすでにきまつているでしようが,政府は機構改革と人員整理を行うと言明しています.衛生行政の中で特に問題となつているのは厚生省の医務局と薬務局とを統合する問題,環境衞生部の廃止問題でしょう.いろいろと問題をおこした末,昭和30年から医薬分業が行われることに決定していますが,本家本元である厚生省で医務行政と薬務行政とを一緒にしようとするのはちよつと変な気がします.また,環境衛生部は戰前あまり手をつけられなかつた食品衛生や水道問題,屎尿問題など新しい形の衛生行政を扱つて,これからますます大きく発展しなければならないことは誰れでもよく知つていることで,今これを廃止する事は時代逆行も甚だしいといつても差支えないでしよう.
しかし,このように毎年機構改革が問題になる度に,必らずと云つてもよい程衞生行政の縮小が云々されます.
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