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公衆衞生の動き
pp.28-29
発行日 1952年1月10日
Published Date 1952/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200215
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10月26日の閣議で受胎調節の普及について閣議決定が行われた。即ち,人工妊娠中絶を希望するものが次第に増加しているが,母親の健康をそこねることもあるので人工妊娠中絶よりももつと前の段階の受胎調節の普及を大いにやろうという主旨である。受胎調節の普及は非常に結構である。しかし人工妊娠中絶で一部の醫家が繁じようし,大衆が高いだたい料を拂つている現實を見ればむしろ今一歩踏み込んで人工妊娠中絶についても何等かの意志表示をするのがよかつたのではあるまいか。然しまさか,だたい奨勵を政府のかけ聲でやることもできまいが。
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