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公衆衞生の動き
pp.60-61
発行日 1951年9月10日
Published Date 1951/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200148
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終戰後の公衆衞生分野の發達はめざましい。占領軍の日本に残した業績のうち,最も秀れたものの一つであろう。この躍進した衞生行政が講和後どうなるか,ということは公衆衞生に關係のある人々の重大關心事であろう。進歩の速度は可成りにぶるかも知れない。
然し,よもや折角築き上げたものが,再びくずれ去るようなことはあろう筈はないと信じている。然しそんなに安心は出來ないようだ。厚生省の解消や衞生部と民生部との合同問題が新聞紙上に見えている。この稿が印刷されて諸姉のお手許に屆く頃までにはあつと驚くような退歩案が發表されているかも知れない。
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