連載 英国助産婦学生日記・15
看護実習を終えて冬休みへ
日方 圭子
1
1英国・サリー大学助産課程(ダイレクトエントリーコース)
pp.266
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902847
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2001年12月
私のバイト先でもある婦人科病棟での看護実習が2週間あった。私が,バイトの時の制服とは違った,助産学生の制服でいたので,いつもの仕事仲間が戸惑っていた。短期実習は実習先ごとに,スタッフとその環境に慣れるのに時間がかかるけれど,今回は勝手知ったる病棟で楽だった。私を担当してくれた看護婦のマリーも顔見知りだし,彼女と仕事をするのは楽しかった。マリーは忙しい中でも無理やりにでも時間を作って,私が実習中にすべきことを経験しているか目標達成状況を確認して,弱いところを指導してくれる,模範的メントーだった。
でも反対にバイトの仕事で,助産学生が率先してやらなくてよいようなこと(空いたベッドのシーツを取り替えたり,食事を配ったりなど)に気が付いてついつい手が出てしまうので,実習課題だけを集中してこなすことが難しかった。看護学生が6週聞かける婦人科病棟実習なのに,助産学生は2週問だけなので,分野が近いだけに駆け足で終わって物足りなく感じた。
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