わたしの一週間
集中実習を終えて
高橋 幸子
1
1神奈川県衛生学院助産婦学科
pp.55
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203644
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○月○日(日) 6週間の集中実習を終えて迎えた連休第1日.ひさしぶりにゆっくりみる秋空が美しい.午後から実習場へ行き,退院する母児の退院後の生活指導をする.帰途旧反を訪ねる.進む道まちがったが,田舎の思い出話に花が咲き,帰寮したのは午後8時で,受け持ちcaseの記録整理をして床にっく.
○月○日(月) 今日は彼岸のお中日新聞に,ソ連の宇宙船"ゾンド5号"が史上はじめて回収に成功との記事.幼い頁"お月さまでは兎が餅つきしている"といわれたものだが,近代科学の発達は,今や月旅行を可能なものにしつつある.同じ紙面に,全学共闘の学生たちが東大外科研究棟を封鎖し,貴重な研究に支障のおそれがある,との記事、2つの話題に天地の差をみるとともに,医療関孫者のひとりとして,自分たちの要求を通すためには手段を選ばぬ,という態度こいきどおりを覚えた,午後からボーリングに出かけ,ひさしぶりに楽しい休日を過ごす.
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