講座
農村と結核
若月 俊一
pp.6-10
発行日 1952年6月10日
Published Date 1952/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200290
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(Ⅰ)
かつては都会病と云われた結核も,今では農村にそうとうマンエンして私たちを困らしている。
私どもの病院はナガノの山の中にあるがミナミサク郡と云い信越線の,藤村で有名なコモロ(小諸)から更に山の中へはいつた所である。人口約9,400人がいるが,そのうちの(届出)結核患者は約600名で,毎年約100名内外が結核で死亡する.1949年のその統計をみると,
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