講座
赤痢の話
與謝野 光
1
1東京都豫防課
pp.12-15
発行日 1951年6月10日
Published Date 1951/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200091
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今年の最大の課題は赤痢問題でありませう。戰後赤痢は一旦非常に減少したかに見えたのであつたが,一昨昭和24年より急激に増加して,今年は嘗つて見ない大流行を來す樣相を示して居る。即ち24年23,961例,25年は49,131例であつて更らに今年は流行期前だと云ふのに昨年同期に較べて3倍強,所に依つては5倍以上の憂ふべき状況である。
終戰後他の傳染病は驚異的な減少を來したのに何故赤痢のみは激増するのであらうか。
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