カラーグラフ 病原微生物を見る・3
赤痢
池田 英治
1
,
奥山 道子
1
,
阪上 賀洋
1
1大阪市立総合医療センター臨床検査部微生物
pp.1714-1716
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906229
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臨床症例および経過
27歳,男性,会社員、8月3日出国.同日タイのチェンマイに到着し8月5日まで同地に滞在.8月6日,7日はバンコクに滞在.8月8日午前10時に関西国際空港に帰着.検便を受けた.現地では8月7日から熱感があったが午後3時頃からボーッとし,嘔気,下痢(この日2回,水様下痢)が始まった.嘔吐はなかった.8月8日も下痢が持続.血便はなかった.機内で解熱剤をもらって服用.この間,旅行に同伴した夫人は無症状であった.現地では生水,生野菜は食べていないが,氷入りのジュースや氷入りのウーロン茶は飲んでおり,現地人が切ってくれた果物も食べた.
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