連載 水引き草の詩(うた)—ある看護教師の闘病記・11
闘病雑感
藤原 宰江
1
1岡山県立短期大学
pp.180-183
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923179
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体が語ることば
人の体は誠に巧妙にできている.病気の始まりに体のだるさを感じ,食欲を失い,微熱を出すなどはその代表的なものだろう.ダイエットで無理をすると,肌が荒れたり爪や髪の毛に変化が起きたりもする.
私の病気は結腸憩室炎で,頑固な便秘があり,遂には腸が破れて汎発性腹膜炎という大病に至ったのだが,実はその前にとても長いプロローグがあった.多分それは発病の1年,あるいはそれ以上も前からだったろうか.便秘に悩んで漢方薬を飲み始めたのがその頃だったと思うから.
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