特集 大事にする心—看護婦の経済観念を見直す
私たちはこうやって経済観念を見直しました—看護サービスと経済観念の結び付きを考える/ACT3運動の始まりはもったいないなぁと感じていることの改善から/婦長という立場でACT3運動を振り返る/中央材料室の総合管理の改善と効果/ACT3運動とスタッフの意識変化/患者家族も参加したACT3運動/ACT3運動と私の起こした行動/ボールペン作戦50%の成功から
梅津 キミ
1
,
久米 栄代
1
,
小川 悦子
1
,
小林 広子
1
,
宮崎 千尋
1
,
小倉 嘉己
1
,
西口 初代
1
,
深田 登志子
1
,
竹内 鈴代
1
1兵庫県立循環器病センターACT3委員会
pp.149-159
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923174
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看護活動の中で,生活家政学的な看護サービス領域を整えることは,より自然で人間性を重視する入院生活を求め,それ自体により病気の治癒を早めるのに大きな働きをするのは周知の通りである.看護婦であれば誰でも考えている「心配りあふれる看護サービス」.しかし,実践の場における実態はどうだろうか.
限りない看護の可能性を求め,その専門性を探究してやまないという理想を掲げながらも,毎日の看護活動を,サービスを受ける立場から冷静に見つめる機会をどれだけ心がけているかはやや疑問である.そして,それに気が付いた時,自分の業務の効率的な運びでは,患者には看護婦の人間的な豊かさや魅力も伝わっていないのでは,と悩むことを少なからず経験しているのではなかろうか.
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