癌医療最前線 国立がんセンターにおける癌医療・4
超音波による検査と診断
pp.364-367
発行日 1983年4月1日
Published Date 1983/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922908
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超音波検査とは
人間の耳で聞きとれる音の範囲は,普通毎秒20振動から2万振動(Hz)の範囲くらいまででそれ以上速い振動は聞こえなくなる.この速い振動を示す音波を超音波といい,通常は2万Hz以上の振動を指す.
超音波は密度の異なる物体を通過するとき,その境界面で…部は通過し,一部は反射する.これらの2つの物体の密度の差が大きいほど反射が多い.この反射という性質を利用して,レーダーやソーナー,魚群探知器などが発明された.このレーダーなどの原理を生体に利用し超音波による検査・診断法が生まれた.
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