技術講座 生理
シリーズ 骨と関節の超音波検査・4
リウマチにおける超音波検査
大野 滋
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリウマチ膠原病センター
pp.1244-1249
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103726
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新しい知見
関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)の管理は近年革命的に進歩し,新しい時代を迎えている.それとともにRAの管理における超音波検査の重要性がますます高まり,多くのリウマチ専門医がこの優れたツールを臨床応用しようとしている.これまで,RA患者の診断・評価は触診による評価が中心であった.他の領域と同様,触診には限界があり,正確な評価ができないケースが少なくない.ドプラモードの応用や画像解像度の向上とともに,触診の短所を補完してくれる超音波検査の有用性が認識され,その役割が確立された.一方で,技術の習得の機会が少ないなどの問題点があり,講習会などを通じた技術の普及が望まれる.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.