看護に生かす交流分析・4
やりとりの分析[1]
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.1061-1064
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922822
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今回は,‘交流分析’という名前の由来となった交流,すなわち‘やりとり’の分析について紹介したい.交流分析の創始者・バーンは,交流分析理論を展開した当初,‘自我状態の分析’と並んで,‘交流(やりとり)の分析’がその理論の基礎であると,繰り返し述べていたが,このことから,彼の理論は交流分析(Transactional Analysis)と呼ばれるようになった.
対人関係を人と人との間で取り交わされるやりとりとしてとらえ,ⓅⒷⒸを使って,自分が他の人々と取り交わしているやりとりの性格を分析するのが,‘やりとりの分析’である.
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