あんてな
八王子自立ホーム
野村 歓
1
1日本大学理工学部
pp.346
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102637
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障害者が地域社会の中で健常者と共に生活するには,まず障害に適した住宅が必要なのはいうまでもない.このために公営住宅では昭和46年度から心身障害者世帯向公営住宅を建設しているが,重度障害のために介護を必要とするような者から,独立して自立生活を送りたいと願っても現行制度では障害者の要望に応えられなかった.そこで東京都では,この要望に応えようと障害者団体の代表,学識経験者,都職員などで委員会を作り昭和51年5月から検討を重ね,ようやく昨年7月に開所にこぎつけたのが八王子自立ホームである.
東京の西郊,国電中央線西八王子駅から歩くこと約7分,住宅街の一画に建設された自立ホームは,3200m2の敷地に鉄筋コンクリート2階建延1400m2の立派な集合住宅である.ここに10人の単身者と5世帯の夫婦が生活できるように設計されている.
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