救急医療と看護・1
救急医療—その現状と対策
小浜 啓次
1
1川崎医科大学・救急医学教室
pp.409-412
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922649
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救急医療の現状
以前は交通外傷,最近は急病が主役
図1に示すように,昭和45,6年ころまでは交通外傷が救急疾患の主役であった.それがここ4,5年前より交通事故が減少し始め,それに代わって急病(小児科・内科疾患)が著しい増加を示すようになり,救急疾患の主役となった.
図2は大阪府における休日の救急疾患の構成比を示したものであるが,全体の75%を急病(小児科・内科)が占め,外傷は14%で,その中の交通外傷の比率はわずか1.8%である.
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