特集 現代看護への提言
〈座談会〉看護は何を目指すべきか—医師からの提言
日野原 重明
1
,
阿部 正和
2
,
高階 經和
3
1聖路加看護大学
2東京慈恵会医科大学
3高階心臓病クリニック
pp.123-140
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922615
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Part 1.この20年看護はどれだけ前進したか
日野原(司会) 今回は阿部先生と高階先生においでいただいて,看護婦の将来を,私たち医療に従事する医師はいったい今どういうふうに考えているか,医師の側からどういうふうな問題をそこに見いだしているか,また10年先20年先の日本の看護は,どういうゴールに向かっていくべきであるか,そのためにどんな教育なり,研修なり,自己学習なりが企画され,実践されるべきかというようなお話をしたいと思います.
阿部先生は長く医学教育のほかに看護教育にも理解を持たれ,多年の教育経験を持っておられます.現在は,慈恵医科大学の付属病院長として,大きな病院を管理する地位におられますし,この中での看護の問題は現実に非常に大きな問題になっていますから,そういう材料を踏まえて,しかし慈恵医科大学の付属病院の問題というのではなしに,日本全体の病院におけるナースの問題としていろいろご意見をいただきたいと思います.
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